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コラボ企画の小説が大体書き終わりました…!!
今回時間がかかってしまいましたぁ~。ちょっと忙しくなってきております。
でも楽しかった…。

昨晩は絵チャに参加させて頂いておりました。た、楽しかった…!!
朝方までずっと明姫です。
明姫漬けです。
そんな漬物になりたいです。
お相手して下さった皆様、本当にありがとうございました~!!!

では、以下またブログ小説に挑戦第二段です。
今回は先をほぼ決めているのでそんなに長くはならない筈。
また風邪ネタ…。




「家族ごっこ」

ああ、また熱が出た。

ぶり返した風邪に頭をぼんやりさせながら、姫乃は保健室のベッドで横になっていた。

保険医の先生が体温計を握り、「ああ、これは駄目ね、今日は帰りなさい」と姫乃に告げる。

明神の甲斐甲斐しい看病ですっかり治ったと思っていた流行病は、あの後明神には伝染る事無く姫乃の元へ戻って来た。

一気に上がった体温のせいで立ち上がると足元がふらつく。

これがうたかた荘だったら明神が抱えてくれるのにと考えていたら、その立つことすらままならない姫乃の様子を見かねて保険医が声をかけた。

「家族の方、家に誰かいる?電話して来てもらおうか。」

「あ…えっと。私一人暮らしで。」

「あ、そうだったわね。」

(そうだったわね)には色んな意味が込められている。

保険医は複雑そうな顔をして、姫乃はそれを、へにゃりと笑ってやり過ごした。

「ええと…じゃあ、どうしようかしら。一人では歩けなさそうよね。」

「-あ、あの。アパートの管理人さんなら、家にいるかも…。」

「管理人?」

明らかに怪訝そうな顔をした保険医に、姫乃はしまったと思った。

アパートの管理人が、わざわざ風邪をひいて倒れた住人を迎えに来るという事は、世間一般的にはあまり無い事らしかった。

そんな事わからなくなる位、管理人とは名前だけの関係になっていて。

「いえ、あの…。その管理人が、兄で。」

姫乃は咄嗟に嘘を吐いた。

色々と説明するのは今の自分には疲れる事だし、きっと上手に伝える事も出来ないと判断した。

「あら、そうなの?お兄さん居たんだ。」

「…はい。あの、兄というか、従兄のお兄さんで、遠縁の…。」

「そっか。良かったわね!じゃあ今から電話して来てもらうわね。」

こう言ってしまえば手っ取り早い。

保険医の先生はにっこり微笑むと電話へと向かった。








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