日々の事等
小説を書くのはやった事が無いのでどんなのだろうと思いながらも、先日美咲さんと明姫企画の打ち合わせ…という名の講習会(ミサキング先生とつくし生徒)の中で話題に上がったネタを小説にしてみます。
続き物にしたら前書いたの大幅修正は出来ないからある意味ドキドキだね!!と書き直し大王の私は思いました。どうなるんだろと思いながらもー!
続き物にしたら前書いたの大幅修正は出来ないからある意味ドキドキだね!!と書き直し大王の私は思いました。どうなるんだろと思いながらもー!
「流行り病1」
「行って来ます」と姫乃が学校に行った後、特にやる事も無く明神は二度寝の幸せを噛み締め、10時頃に小腹が空いて目を覚ました。
だらだらと起き上がり、食べ物を求めて棚を漁る。
普段は姫乃がご飯を作ってくれているし、朝ご飯も食べたけれど腹が減るものは減る。
いつの物か解らないカップラーメンが明神の手に転がり込んだ。
賞味期限を見ると一ヶ月近くは過ぎている。
「…まあ、食えるだろ。」
一言呟き発掘されたカップラーメンの蓋をペリペリと開けていると、姫乃が帰って来た。
またそんな物食べて!と、怒られるので慌てて口が開かれたままのラーメンを棚の中に隠し、半分沸騰した水が入ったヤカンの火を止める。
「おかえりひめのん!何か早いなあ、どうかした?」
微妙に棒読みな口調で明神が聞くと、姫乃は気ダルそうにセーラー服のリボンを解きながら答えた。
「なんかね、今学校で風邪が流行ってて、クラスの半分位が休んじゃって学級閉鎖だって。」
「ああ~。」
学級閉鎖。
久々に聞いた単語に明神は曖昧な返答をした。
「エッちゃんも風邪でお休みしてるんだ~。」
「へ~。あの子元気そうなのになあ。ひめのんは大丈夫か?」
「私は平気!そういえば、明神さんもあんまり風邪とかひかないよね?」
「馬鹿は風邪ひかないからな~。」
「そうそう、馬鹿は…って、オイエージ。通りすがりに悪口言うな!」
バタバタと廊下を走り、笑いながら逃げるエージを追う明神。
「…はは。元気だなあ、本当に。」
その姿を姫乃が眺める。
壁を抜けて逃げようとするエージ。
すり抜ける寸前、逃げ遅れた足を掴んで引っ張る明神。
当然の様に始まる一方的なサブミッション講座を眺めながら、姫乃はふと、あれ、馬鹿って私もって事?
「明神さん!私の分もお願いします!!」
「おーっス。じゃあコレはひめのんの分!」
「いでででいってェ!!!離せよ馬鹿明神!」
「馬鹿とは何だ馬鹿とは!気合がありゃ人間健康でいられんだよ!風邪ひくヤツは気合が足りねーんだ!」
「そんな事言うから馬鹿なんだろ…。」
「気合、一発ー!!」
「ぎゃー!!!!」
「明神さん、やり過ぎやり過ぎ!!」
どたんばたんと三人で暴れ、気が付くと時間はお昼に近づく。
姫乃は「じゃあご飯作るね」と部屋に戻り、暫くすると何やらいい匂いが一階の管理人室まで流れてくる。
明神はふと口を開いてしまったカップラーメンの存在を思い出し、それを眺めた。
ヤカンの湯はすっかり冷め切っている。
今から運ばれてくる料理の事を考えても今これを食べる訳にはいかない。
けれど今を逃せば暫くコレを食べる機会もなさそうだ。
明神はカップラーメンの口をラップで蓋しながら、こんなもの開けなきゃ良かったと心底後悔した。
2に続く
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「行って来ます」と姫乃が学校に行った後、特にやる事も無く明神は二度寝の幸せを噛み締め、10時頃に小腹が空いて目を覚ました。
だらだらと起き上がり、食べ物を求めて棚を漁る。
普段は姫乃がご飯を作ってくれているし、朝ご飯も食べたけれど腹が減るものは減る。
いつの物か解らないカップラーメンが明神の手に転がり込んだ。
賞味期限を見ると一ヶ月近くは過ぎている。
「…まあ、食えるだろ。」
一言呟き発掘されたカップラーメンの蓋をペリペリと開けていると、姫乃が帰って来た。
またそんな物食べて!と、怒られるので慌てて口が開かれたままのラーメンを棚の中に隠し、半分沸騰した水が入ったヤカンの火を止める。
「おかえりひめのん!何か早いなあ、どうかした?」
微妙に棒読みな口調で明神が聞くと、姫乃は気ダルそうにセーラー服のリボンを解きながら答えた。
「なんかね、今学校で風邪が流行ってて、クラスの半分位が休んじゃって学級閉鎖だって。」
「ああ~。」
学級閉鎖。
久々に聞いた単語に明神は曖昧な返答をした。
「エッちゃんも風邪でお休みしてるんだ~。」
「へ~。あの子元気そうなのになあ。ひめのんは大丈夫か?」
「私は平気!そういえば、明神さんもあんまり風邪とかひかないよね?」
「馬鹿は風邪ひかないからな~。」
「そうそう、馬鹿は…って、オイエージ。通りすがりに悪口言うな!」
バタバタと廊下を走り、笑いながら逃げるエージを追う明神。
「…はは。元気だなあ、本当に。」
その姿を姫乃が眺める。
壁を抜けて逃げようとするエージ。
すり抜ける寸前、逃げ遅れた足を掴んで引っ張る明神。
当然の様に始まる一方的なサブミッション講座を眺めながら、姫乃はふと、あれ、馬鹿って私もって事?
「明神さん!私の分もお願いします!!」
「おーっス。じゃあコレはひめのんの分!」
「いでででいってェ!!!離せよ馬鹿明神!」
「馬鹿とは何だ馬鹿とは!気合がありゃ人間健康でいられんだよ!風邪ひくヤツは気合が足りねーんだ!」
「そんな事言うから馬鹿なんだろ…。」
「気合、一発ー!!」
「ぎゃー!!!!」
「明神さん、やり過ぎやり過ぎ!!」
どたんばたんと三人で暴れ、気が付くと時間はお昼に近づく。
姫乃は「じゃあご飯作るね」と部屋に戻り、暫くすると何やらいい匂いが一階の管理人室まで流れてくる。
明神はふと口を開いてしまったカップラーメンの存在を思い出し、それを眺めた。
ヤカンの湯はすっかり冷め切っている。
今から運ばれてくる料理の事を考えても今これを食べる訳にはいかない。
けれど今を逃せば暫くコレを食べる機会もなさそうだ。
明神はカップラーメンの口をラップで蓋しながら、こんなもの開けなきゃ良かったと心底後悔した。
2に続く
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