日々の事等
いつまで続くのか、自分でもわからなくなってきました。
拍手コメント頂いております!返事はまた後ほど…。
流行り病」
眠くはないんだけどと言う姫乃を無理矢理布団に入れ、目を閉じるのを確かめ5分間見張り、姫乃がすうすうと寝息を立て始めた頃明神は立ち上がった。
薄い財布を掴んで薬局へ走り、店員に症状を説明して風邪薬を手に入れる。
風邪をひいた人間を看病する時は一体どういう風にしたらいいかと薬局の店員に根掘り葉掘り聞き、更に軽くなった財布に嘆きながらもスーパーへ向かう。
市販の薬の相場を知らなかった明神には大打撃だけれど、もうこの際明日から塩でも舐めて暮らすかと開き直った。
なけなしのお金でレトルトのお粥や惣菜を買い、何か果物を…と考えた時に、今日の報酬で十味から果物の缶詰めを貰った事を思い出した。
「あ、ラッキ!」
思わず声が出てしまい、周りの視線に口を手で押さえる。
カサカサとビニールの袋が音をたてる。
明神は帰路を急いだ。
「たっだいま~。」
姫乃が寝ていると思い、そおっと扉を開けると二階から話し声が聞こえる。
複数人の、話し声と笑い声。
「…。」
こめかみの血管が浮き出るのを明神は感じながら、ドンドンと階段を上る。
扉を開き。
「うらっ!!!何やってんだテメエ等!!」
勢い良く入ると明らかに怒っている明神の気配を察し、姫乃を残してエージとアズミが逃げた。
「えっ、ちょっと…!!」
逃げた二人を追う手。
その手を明神ががしりと掴む。
目が合った。
微笑んだ。
「コラ。」
「あうっ。」
ビシリとデコピンをされ、そのままくわくわ目を回す姫乃。
「寝とけって言っただろ?」
「だって…目が覚めちゃって、暇だし寂しいしって思ってたら二人が来てくれて。」
わし、と明神が姫乃の頭を掴む。
そのまま、ぐしゃぐしゃとかき混ぜた。
「あ、わ、わ、グシャグシャになっちゃう。」
「薬買ってきたから、もってくる。先に何か腹に入れた方がいいって薬局の人が言ってたから、お粥とか買ってきたし。」
その言葉でハッとする姫乃。
「ああ!!そういえば、明神さんのご飯!!」
勢い良く起き上がり、くらくらと揺れる姫乃を布団に押さえつける明神。
「ご飯、オレのも適当に用意するから。大丈夫。」
「本当?」
「うん。オレも腹減ったら仕事出来ないし。」
そっか、と呟いて布団にもぐりこむ姫乃。
「エージ君達、怒らないでね。様子見に来てくれたの私が話しかけたんだから。」
「わかった。」
ポンポンと頭を軽く叩くと姫乃が笑った。
明神は立ち上がり、姫乃の食事と薬を用意すべく管理人室へと向かった。
5へ続く。
眠くはないんだけどと言う姫乃を無理矢理布団に入れ、目を閉じるのを確かめ5分間見張り、姫乃がすうすうと寝息を立て始めた頃明神は立ち上がった。
薄い財布を掴んで薬局へ走り、店員に症状を説明して風邪薬を手に入れる。
風邪をひいた人間を看病する時は一体どういう風にしたらいいかと薬局の店員に根掘り葉掘り聞き、更に軽くなった財布に嘆きながらもスーパーへ向かう。
市販の薬の相場を知らなかった明神には大打撃だけれど、もうこの際明日から塩でも舐めて暮らすかと開き直った。
なけなしのお金でレトルトのお粥や惣菜を買い、何か果物を…と考えた時に、今日の報酬で十味から果物の缶詰めを貰った事を思い出した。
「あ、ラッキ!」
思わず声が出てしまい、周りの視線に口を手で押さえる。
カサカサとビニールの袋が音をたてる。
明神は帰路を急いだ。
「たっだいま~。」
姫乃が寝ていると思い、そおっと扉を開けると二階から話し声が聞こえる。
複数人の、話し声と笑い声。
「…。」
こめかみの血管が浮き出るのを明神は感じながら、ドンドンと階段を上る。
扉を開き。
「うらっ!!!何やってんだテメエ等!!」
勢い良く入ると明らかに怒っている明神の気配を察し、姫乃を残してエージとアズミが逃げた。
「えっ、ちょっと…!!」
逃げた二人を追う手。
その手を明神ががしりと掴む。
目が合った。
微笑んだ。
「コラ。」
「あうっ。」
ビシリとデコピンをされ、そのままくわくわ目を回す姫乃。
「寝とけって言っただろ?」
「だって…目が覚めちゃって、暇だし寂しいしって思ってたら二人が来てくれて。」
わし、と明神が姫乃の頭を掴む。
そのまま、ぐしゃぐしゃとかき混ぜた。
「あ、わ、わ、グシャグシャになっちゃう。」
「薬買ってきたから、もってくる。先に何か腹に入れた方がいいって薬局の人が言ってたから、お粥とか買ってきたし。」
その言葉でハッとする姫乃。
「ああ!!そういえば、明神さんのご飯!!」
勢い良く起き上がり、くらくらと揺れる姫乃を布団に押さえつける明神。
「ご飯、オレのも適当に用意するから。大丈夫。」
「本当?」
「うん。オレも腹減ったら仕事出来ないし。」
そっか、と呟いて布団にもぐりこむ姫乃。
「エージ君達、怒らないでね。様子見に来てくれたの私が話しかけたんだから。」
「わかった。」
ポンポンと頭を軽く叩くと姫乃が笑った。
明神は立ち上がり、姫乃の食事と薬を用意すべく管理人室へと向かった。
5へ続く。
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